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2008年1月21日 (月)

山之口家のけったいなIT道具たち(2) スタンド式モニタ

暮れから正月明けまで、次回作『麦酒アンタッチャブル』の初稿に追われておりまして、更新が遅れてしまいました。ようやく脱稿して、これからは少し更新ペースも戻さなくては……。

ソファにふんぞり返って、「偉い人キーボード」で執筆するとなると、机が要らなくなるのはいいのですが、二つ、困ることが起きます。

一つは、マウスの置き場所。これは、タッチパッドをソファの右横側面にマジックテープで貼り付ける、という手段で解決しました。もともと、物書きはあまりマウスを使いません。執筆中は5分に1回くらいの感じですから、これで十分です。

もう一つ、こっちは大きな問題なのですが、モニタの設置方法です。天井からアームで吊るとか、壁掛けにし、それに向かい合わせにソファを置くとか、いろんな案を考えたのですが、天井アーム式はバカ高い割りにはスマートな解決策とはいえないし、壁に向かうのでは足下が窮屈です。

そこで、こしらえたのがこれ、「スタンド式モニタ」です。

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写真が暗くてわかりづらいのですが、モニターを支えている部分は普通のモニターアームの先端です。それを高速切断機(薄い砥石が回転するやつ)でぶった切って、木工用の「ローラースタンド」なるものにくっつけてあります。これはテーブル鋸などの工作機械に長い材木をかけるときに、その端を支えて落ちないようにする補助輪みたいな道具でして、ホームセンターで2000円足らずで入手しました。それのローラーをはずしたところ、伸縮式の角パイプのサイズが、ぶったぎったモニターアームの角パイプに偶然具合よく収まりましたので、面倒な溶接は省略して、プラスチック充填でお茶をにごしましたが、実用強度は十分あります。

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このように、ソファの前に立てて使います。スタンドの先はVESAマウントになっておりますから、ほとんどのモニタで使用できます。写真のはDELLの3007(30インチ)です。高さ調節や、モニタの回転も自由にできますので、ポートレート型――つまり縦型のモニタとして使うこともできます。○○画像の鑑賞とかにいかが。

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2007年10月30日 (火)

山之口家のけったいなIT道具たち(1) 偉い人キーボード

私はもとIT屋なので、小説を書くのももちろんパソコンで書きますし、自分が必要とするものはいろいろ分解したり組み合わせたりして自分で作ってしまいます。とはいえ、本当に必要だったかどうか後で考えて首を捻るものも多いくらいなので、作った手間が自分一人の作業量軽減に役立っているか、すなわちペイしているかは疑問です。
「開発」って自分一人で使うのならやめといた方がいいようなもので、多くのヒトに使ってもらってこそではないかと思いもしますが、ま、好きなものはやめられません。好きなものをやめたら体に悪いかも。

そのあげくに、山之口家の書斎および書庫には、過去に作ったけったいなIT道具たちがひしめいています。数年前に「本コ」こと雑誌「本とコンピュータ」や「オール読物」に紹介した、立って執筆するための部屋、「ライティング・ブース」は今年の初め、場所ふさぎだとて撤去されてしまい、後にはより楽ちんな執筆用ソファが置かれました。
「寝パソ」はいいアイデアだと思ったのですが、寝た姿勢で書いているといくらも書かないうちに寝てしまう、ということが判明したために、開発が頓挫しています。

この特集では、そうした雑多なIT道具のうち、なんとか使い物になっているものを紹介してみようと思います。なにせ道楽でやっていることなのでヒトにアピールできるかどうか疑問ですが、もし作り方などお知りになりたい方がいればご連絡くださいませ。

で、トップバッターはこれ、通称「偉い人キーボード」です。

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見ての通り、右手と左手にスッパリ分かれたキーボードです。
もちろん、そこらのキーボードをノコギリで切ったわけではなく(それで動くならためらうことなくそうしますが)、元ネタがあります。エルゴノミクスキーボードの雄、Kinesis社のFreestyleキーボードです。価格は1万8000円くらい。
これは本体が左右に分かれてはおりますが、間を繋ぐケーブルが短すぎて、かねて憧れの「偉い人キーボード」を作るにはまるで足りません。そこで思い切って間のケーブルをニッパーでぶった切ってしまいました。どうせUSBケーブルで繋げば済むと高をくくっていたのです。

中から細~いケーブルが20本現れたときには、「大変なことをしてしまった」と呆然としました。私、てっきり右側の本体にUSBハブが内蔵されていて、左右のキーボードともUSB機器として認識されると信じていたもんですから。実際はなんと、キーボードを左右に分ける、人間ならば正中線を横切るすべての配線をケーブルで引き延ばしただけの、恐るべき簡単構造だったのです。

構造は簡単でも改造は至難の業。20本のケーブルを、ちょっと老眼が始まっている目には厳しい半田付けで、サンハヤトの適当な基盤に付け、別途買ってきた20芯ケーブル(本物よりはるかにゴツい)と接続して見ましたが、無事に動作するも1日持ちませんでした。そこで、困ったときのフラットケーブル+コネクター頼みで、本体の細~い20芯ケーブルをフラットケーブル用メスコネクタにつけ、別途店で圧着加工してもらった20芯のフラットケーブルとPC基板用端子を介して付けることにしました。この方式の利点は、半田付けがいらないこと。ケーブルの長さが自由に決められ、必要に応じて変えられることでしょうか。

長年夢見ていた「偉い人キーボード」が完成です。なぜ「偉い人」かといえば、このようにソファの肘掛けに乗せて使う姿勢を想像してみてください。後ほどご紹介する「スタンド・モニタ」と併用すれば、机いらずのパソコン・ライフが楽しめます。

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やっぱり寝ちゃう気がするけど。

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2004年12月14日 (火)

究極の携帯端末

Paper_keyboard1
このおかしな文房具はなにか?

つい最近ぺんてるから発売された「Airpen ストレージノート」という筆跡記録型のペンに、僕が前から使っている「山之口用箋」というB6カード型の原稿用紙を合体させたものである。

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2004年6月18日 (金)

50音キーボード 第一弾

50onn_key
先月末から小さな仕事が集中して、妙に忙しかった。分量の多い順に上げると、

・「オール讀物」にITエッセイ「山之口流 スーパーIT書斎術」
・赤川次郎先生の文庫『作者消失』の解説
・平岩弓枝先生の単行本『道長の冒険 平安妖異伝』の書評
・溝上慎一先生の『現代大学生論』の新聞書評
・いつもの連載エッセイ『本の水脈』で畑村洋太郎先生の『決定学の法則』『失敗学の法則』について

オールのエッセイでは、これまで小出しに紹介してきた「ライティング・ブース」とか「移動書斎」、これは初公開の「バーチャル書庫」の話をまとめてみた。毎日新聞社の『「変わる」ためのIT術』の前哨戦のつもり。最近は移動書斎一号でアウトドアに繰り出し、オートキャンプ場なんかで原稿を書くことが増えた。火を起こし、ダッチオーブンで料理ができるのを待ちながら原稿を書くのはなかなか乙なものである。とりあえず健康にはよい。これもバーチャル書庫が拡大して、当面の資料本をDVD数枚で持ち歩けるようになったおかげである。

ITと言えば、最近はまっているのが入力デバイス、特にキーボードである。フルカスタマイズ可能なキーボードを使って「50音キーボード」を作ってみたり(写真)、空いている足を活用して快適入力の限界に挑んだりしているけれど、病はますます高じてとどまるところを知らない。

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2004年5月 6日 (木)

移動書斎1号

Idoushosai
ファンタジーノベル賞関係の作家が集う秘密の掲示板があって、今なぜかお遍路さんのネタで盛り上がっている。
山之口家は夫婦とも割と敬虔な仏教徒なので、長男の落下事故のあった二年前から秩父観音霊場巡りをはじめ、この間ようやく満願となった。「移動書斎1号」で秩父に1泊オートキャンプに行き、札所巡りを済ませるとともに、青雲寺のしだれ桜の盛りにも偶然でくわすという幸運かつ効率的な旅行だった。「同行二人」などと墨書した笠をかぶって親子三人で秩父路をうろつくのはなかなか楽しい。

妻などはすでに板東を一巡、秩父を二巡したことになり、西国の残りをやれば百観音巡りが終わるところまできています。夏にはオートキャンプ場を利用して四国八十八カ所を一挙に……という計画も立てている。やってみると、遍路の中には結構若い世代も多い。「爺婆くさい」ということを気にしない人が増えているのはよいことである。

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2004年2月 1日 (日)

移動書斎1号

著者が怠惰なせいで、この日記、更新日と書かれてる出来事の日付けが一致しない。途中を飛ばしちゃうとめぼしいエポックをお知らせできない上、なにやら平坦極まりない索漠たる日常を送っているように見える(ま事実そうだけど)。だから何週間も前のことも書いたりするけれどご容赦いただきたい。

新作の印税を残らずつぎ込んで、かねてから企んでいた「移動書斎」計画のためのタネ車として中古のSTEPWGN(白)を買った。車種選びの条件は、

①書斎机と同じパソコン環境が中に作れる(つまり手製のパソコンデスクを作り込む広さがある)。
②親子3人が中で寝られる。
③それ専用じゃなく普段の用事でも乗り回せる。

ということ。ただいま鋭意改造中。無事改造が終わったら国内のあちこちで執筆をしてみて、どんな感じのものかをどこか適当なメディアでご報告するつもり。

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2003年5月 2日 (金)

Writing Booth

Writing_booth
わが最新鋭の執筆ツール(といっても「大道具」)の一つであるWriting Boothの製作が快調に進んでいる(下左)。床面積が90センチ×90センチの、証明写真販売機か試着室みたいな部屋である。床や天井や壁などは、周囲の書庫と同じ造作にしてある。

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2002年7月 5日 (金)

日本語入力環境を変えた

明日からまたしばらく、次回作執筆のために伊豆の網代に籠もる。目標は一週間で百枚。こうして積み上げていけば、いつかは最終目標の千枚になるだろう。このところ、月あたり一週間はそんな生活をしている。おかげで、湯沸かしポットしかない部屋でどれだけ多彩な料理をつくれるかを知る。ゆで卵、スパゲッティ、カレー、ハンバーグほか。焼物のほかはほぼなんでもOK。滞在中はほぼ完全な引きこもり状態であるから、どんな風光明媚な場所であってもなんのちがいもないのだが、今回は温泉であるため、風呂に不自由しないのがよい。五月に行った片瀬江ノ島では自然体で通した(意味不明)。そういうわけで、しばらくはメールの確認も毎日一回。ご用ぎの方は携帯にご連絡を。

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2001年3月22日 (木)

アノト社のBluetoothボールペン

Bluetoothって、ノートパソコンやらPDAやら携帯やらデジカメやらが、無線でデータをやりとりしてくれる規格のこと。いま、情報機器業界でホッテストな話題である。あれやこれやの接続ケーブルがなくなるんだから、それなりに便利にはちがいない。
ところが、ん? ボールペンが無線をなにに使うの? と、誰もが不思議がりそうなのが、このアノト社のBluetooth内蔵ボールペンだ。同社ではアノトペンと呼んでいる。なんとなく、オノト社の万年筆を連想しちゃうネーミングですね。

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