作品紹介

2007年10月 4日 (木)

幻(?)のPOP

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『天平冥所図会』の増刷に合わせて出版社の方で作ってもらったPOPです。まだ、書店の店頭で見たことはないのですが、暇にあかしてあちこちの書店に足を運んでおります。
鬼才の誉れも高いモリミーこと森見登美彦さんのご推薦のことばがひときわまばゆく輝いております。
屋根に寝ころんでる戸主の姿も、このPOP限定ですね。
この作品では、とにかくイラストの三木謙次さんにお世話になっておりまして、おそらく売れ行きの半分くらいは絵の力ではないかと思っています。

このPOP、見かけた方がいらっしゃったら、一言、どこで見たよとコメントしていただければ、押っ取り刀で駆けつけます。よろしく。

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2007年9月25日 (火)

登場人物紹介(12) 賀茂角足

Tunotari_face

紫微中台の職場における主人公戸主の直属上司。
紫微少忠の戸主が課長さんだとしたら、紫微大忠の角足は部長さんというところ。もっとも本業は数百人を率いる軍隊の長ですから、根っからの軍人です。直情型で他人の気持ちを細やかに思いやったりはできませんが、反面、裏表のない、さっぱりした気象の持ち主で、戸主とはこっちの世界でもあっちの世界でも腐れ縁のようにしょっちゅう出くわしますが、結構気があっているようです。

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登場人物紹介(11) 藤原永手

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藤原北家の次男。
一般に、橘諸兄に奪われた政治的実権を取り戻すべく立ち上がった藤原氏の若きホープが藤原仲麻呂、ということになっているのですが、仲麻呂の目的は己一個の栄達にあったというほうが近く、実の兄豊成を太政官から左遷したり、この永手や百川(この人物はとっても面白い! いずれ「続編」で登場させるつもりです)など、藤原家の内部にも敵をつくってしまいます。その辺も仲麻呂の乱で味方に恵まれなかった理由かと思います。ま、自業自得ですな。

そうそう、永手の話です。この人は相当の野心家と思われますが、仲麻呂政権の間中、牙を隠してひたすら目立たないようにしていたらしく、太政官のそこそこの地位にありながら事件や陰謀にも巻き込まれず、ついに左大臣の地位に登り詰めます。

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登場人物紹介(10) 弓削道鏡

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道鏡は河内の弓削出身の一介の看病禅師だったのですが、孝謙上皇の「治療」に効があったとかで栄達を重ね、同時に孝謙上皇から寵愛、というか文字通りの恋仲になっていきます。看病禅師が高貴のお方を治癒して出世した例といえば、30年近く前、藤原宮子と玄昉法師の関係を思い起こすところですが、宮子と玄昉が男女の関係にあったという話は伝わっていませんので、それがさらにエスカレートするとこうなる、ということです。

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2007年9月 9日 (日)

登場人物紹介(9) 藤原仲麻呂

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紫微中台長官。光明皇后の甥で藤原南家の次男。
藤原不比等が生涯をかけて築いた藤原氏の権勢ですが、「第一話 三笠山」に先立つこと9年前の天然痘の大流行で、藤原四家の当主が相次いで倒れ、政敵橘諸兄の時代を迎えます。
そこで、失地挽回に野望を抱いて登場したのが、藤原氏族の若き俊英、藤原仲麻呂でありました。

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2007年9月 7日 (金)

登場人物紹介(8) 孝謙天皇

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第四十六代天皇。聖武天皇と光明皇太后の一人娘。後に重祚して称徳天皇ともいいます。
女帝とはいえ、「自分は男の天皇には負けぬ、一人前の帝王である」という強烈な自負をもっています。その割にいい男にはメロメロになってしまうという、つまり「ツンデレ・イブ」であります。

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2007年9月 6日 (木)

登場人物紹介(7) 光明皇后

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聖武天皇のお后様です。後に皇太后となり、夫の没後は娘である孝謙天皇をたすけて国政の一端を取り仕切ります。

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登場人物紹介(6) 聖武天皇

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第四十五代天皇。後生のわれわれにとっては、「奈良の大仏をつくったヒト」というのが一番ぴったりくる説明でしょう。国の財政を傾け、国民を徴用してまであの巨大な仏像をこしらえたくらいですから、仏教への信心堅固なことは言うまでもありません。その仏教への傾倒は娘の孝謙天皇にも受け継がれていきます。

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登場人物紹介(5) 吉備由利

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天平二年(730)ころ、すなわち広虫と同じころの生まれと思われますが、くわしくはわかりません。
そればかりではなく、吉備由利の出生にはわからないことが多く、資料がないために歴史学者も避けて通りたがるところです。

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登場人物紹介(4) 吉備真備

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持統天皇九年(695)生まれ。戸主が最も信頼する元上司であり、生涯を通じてアドバイスをもらいにいく相手です。二十二才の時、第八次遣唐使の一員を任ぜられて唐に渡り、十八年間に渡って、長安の地で三史五経十三道(さんしごきようじゆうさんどう)を究めたといわれる大秀才です。わが国の陰陽道の祖とも言われ、かの安倍晴明の大先輩にあたるはずなのですが、「われ鬼神の類を信ぜず」を生涯のモットーにしたほどの合理的思考の持ち主です。どうなってるんすかね。

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2007年7月17日 (火)

登場人物紹介(3) 藤野別真人(和気)清麻呂

Kiyomaro_face

広虫の三つ違いの弟です。
采女として宮仕えしていた姉がひょんなことから戸主と結婚してしまい、各郡から子女を一人ずつ宮仕えに出す、というルールに則って、兵衛として宮仕えしなければならない羽目に。トホホ……。

京では兵衛府に勤めており、しばしば義兄の戸主に無茶な頼み事をされて困り果てます。それをうまく断り切れない人の好さは生涯ついてまわり、それで役人として損をするかといえばそんなことはなく、はるか後年には、桓武天皇の右腕ともいわれる大政治家へと成長します。

Kiyomaro

この作品では主に「第四話 宇佐八幡」で大活躍しますが、ここでも生まれながらの、嘘一つついたことのない人の好さが裏目に出て、妖僧道鏡の思う壺に落ちてしまいますが……。

左の図で、妖怪人間ベムのような顔色をしているのは、瀬戸内海の荒波を乗り越えて宇佐八幡に神託を授かりにいく海路で、船酔いに苦しみ抜いているからで、ふだんからこういう顔色の人、というわけではありません。

ちょっと本文の紹介を……

 右兵衛府に清麻呂を訪ねた。清麻呂は兵営の庭で宿直仲間と投げ矢に興じていたが、戸主に気づくと戸口まで出てきた。
「義兄(にい)さん、よくこことわかりましたね」
「今日は宿直だと広虫から聞いた」拳からつきだした親指で背後を指す。「ちょっと頼みがあるのだ」
 兵営の裏手で頼み事を打ち明けられた清麻呂は思わず大声を出した。「えッ、私の権限でそんな事ができるとでも……」
「できる。万一上司に見つかったら、不審な者を発見したから部下に追いかけさせたが、まだ戻らないとでもいっておけ」
「そんな無茶な」
「無茶は承知で頼むのだ。明日一日でよい。おまえの部下で騎馬に巧みなやつを三騎、目をつぶっておれに貸してくれ。そいつらにも駄賃(だちん)ははずむ」
「そういう問題では……」
「おれの部下どもは書類仕事に長けていてもこういう荒事にはとんと向かん。騎馬でおれについてこられるやつさえ、たぶん一人もおらん」
 戸主の言葉に清麻呂は耳ざとく反応した。「荒事、といいましたね」
「おまえに迷惑をかけたくないから中身は伏せる。自分の義兄(あに)を信じろ」
「もう十分に迷惑が……」清麻呂はぶつくさいっていたが、ついにあきらめた。考えてみればこの義兄の頼みごとをうまく断れたことは一度もない。「ええい、わかりました。明日の日の出前に三騎そちらに寄越します。それでいいんですね」
「やはり持つべきものは可愛い義弟だ」ふくれ面をした義弟の背中を、破顔しながらどやしつけた。「悪いがおれの馬と、あともう一頭、荷を担げる強い馬も貸してくれ」
「その二頭も空馬で、不審な者を追いかけて行くわけですか」清麻呂は精一杯の皮肉をいう。
「そういうわけだ。ははは」戸主は屈託なく笑った。

                           (第2話 正倉院)。

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2007年7月16日 (月)

登場人物紹介(2) 藤野別真人(和気)広虫

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天平二年(730)、備前国藤野郡(いまの岡山県和気町)生まれ。郡司の娘として、十代半ばで同郷の下道(吉備)由利と二人、上京して采女(女嬬)として平城宮(ならのみや)に仕える。普通なら、三年も勤め上げて藤野に帰り、地元の豪族の跡取り息子とでも結婚、というのがお決まりのコースなんですが、上京の途上で行き倒れになりかけているのを救った百世という男の子の父親探し(第1話「三笠山」所収)が元で、倍近くも歳の離れた葛木連戸主に見初められ、結婚することになります。

「だって、こっちは子供だし、あっちは大人じゃないの」

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登場人物紹介(1) 葛木連戸主

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霊亀元年(715)生まれ。光明皇太后の後宮である紫微中台(しびちゅうだい)の少忠(第2話「正倉院」当時)。少忠はまあ、課長クラスですかね。平城宮(ならのみや)という当時唯一最大の中央官庁の、中間管理職です。

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2007年7月15日 (日)

完全演技者 (2005 角川書店)

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八十年代テクノ・ポップの世界を舞台にした音楽ミステリ。このジャンルは、デビュー作『オルガニスト』以来です。テーマは「人間はなぜ自分以外のものになりたがるのか?」

内容

(帯のキャッチより)
僕は生涯、忘れない。別の自分を演じ続けた、あの男を。
素顔を仮面に隠し生きた完全演技者。人は、生まれながらの人格を捨てることができるのか?
愛と変容、転生。疾走する青春を描いた意欲作!!

NY、ソーホー。この街に降り立った大学生・オサムは、伝説のアーティスト・ネモの超絶パフォーマンスに心奪われる。仮面に覆われた倒錯的世界、現実ともつかぬ生活、未知の魔力がオサムを変容させてゆく。
自分でない、何かへ――。

登場人物

クラウス・ネモ
NYで活動するパフォーマンス・アーティスト。ステージ以外でも素顔、経歴、私生活を一切明かさないため、「トータル・パフォーマー」と呼ばれている。女声ソプラノ並の高く、澄んだファルセット・ボイスからテナーまで、七色の声を使い分ける。
オサム・イノ(シュウ)
本書の主人公。井野修。ネモのパフォーマンスに惹かれてNYに渡り、パフォーマンスの世界に飛び込んだ日本のロック・ボーカリスト。
ジェニファー
ネモ・バンドのメンバー。パーフェクト・ボディを活かして官能的なパフォーマンスで男たちを魅了する。
ボブB
ネモ・バンドのメンバー。MIT出身のマッド・サイエンティスト的パフォーマー。
オーヤン
チャイナタウンに住む凄腕の偽医者。自らも奇病に悩まされている。
パルマ
音楽誌のライター。オサムをネモたちに引き合わせる。
サラ
東京でオサムと同棲していた恋人。オサムの音楽活動をさまざまに支援する。
デビッド・ボウイ
もはや説明不要のグラム・ロックの覇者。

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瑠璃の翼 (2007 文春文庫)

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筆者の祖父・野口雄二郎の生涯を軸にノモンハン航空戦を描いた『瑠璃の翼』の文庫版。
解説を昭和史研究の第一人者・泰郁彦先生にいただきました。

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母のキャラメル (2004 文春文庫)

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『音楽の父親』を収録した2000年度ベストエッセイ集を文庫化。

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瑠璃の翼 (2004 文藝春秋)

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ノモンハン事件(ハルハ河戦争)の空を舞台に、実在の飛行戦隊「稲妻部隊」隊長・野口雄二郎と、戦闘機パイロットたちの活躍を描いた歴史小説。生き残ったパイロットや関係者たちへの丹念な取材をもとに、国境の空で繰り広げられた激闘を活写しています。主人公と交流のあった北原白秋の詩も絡め、日本航空史を縦糸に、参謀と兵や国民の狭間に咲いた一将校の人生を横糸に、昭和史の一時代を描いたスペクタクルです。

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短編ベストコレクション (2002 徳間文庫)

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日本文藝家協会が2001年に雑誌掲載された短編小説から20篇を選んだベスト短編集です。SFマガジン12月号に掲載した音楽SF小説『最後のSETISSION』が収録されてます。ファンタジーノベル大賞関係者としては、恩田陸さん『オデュッセイア』、森青花さん『闇鍋』も選ばれています。がんばれ同志よ!

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天平冥所図会 (2007 文藝春秋)

増刷できました! 好評発売中!
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別冊文藝春秋」に6回にわたって掲載された連作歴史中編『天平DINKS』を、ほとんど全面的に改稿した作品。はっきりいって全くの別物ですから、雑誌で読んだ方もぜひご一読を!

人々が闇に息づく魑魅魍魎を信じ、共に暮らしていた天平時代。平城宮で葛木連戸主と広虫の役人夫婦が幽界顕界とびこえて活躍する!

青丹よし奈良の都は~と万葉集に歌われた華やかなりし天平時代。権謀術数を巡らすのは重役でも、下っ端役人とはいえ否応なくその争いに巻き込まれ、上手く立ち回らねば無実の罪を着せられ、職を追われ、下手すれば命さえ狙われる。大仏建立に絡む行方不明事件をきっかけに親しくなったちょっと歳の離れた葛木連戸主(かつらぎのむらじへぬし)と和気広虫カップル。この二人がやがて夫婦となって、時に怨霊の力も借りつつ、権力悪に立ち向かう! 史実をもとに花開く、会心の天平ファンタジー絵巻登場。

構成
 4つの中編からなる連作中編ですが、全体を貫く大きなストーリーもあります。

 第1話 三笠山 (書き下ろし)
 第2話 正倉院 (雑誌掲載作品を大幅に改稿)
 第3話 瀬田大橋 (雑誌掲載作品を改稿)
 第4話 宇佐八幡 (雑誌掲載作品を改稿)

主な登場人物(各自の名前は登場人物紹介へのリンクです)

葛木連戸主 光明皇太后の後宮・紫微中台の少忠。
藤野別真人(和気)広虫 後宮に仕える女嬬。後に戸主の妻。
藤野別真人(和気)清麻呂 広虫の弟。右兵衛府に勤める。
吉備真備 戸主の元上司。遣唐使や大宰府長官などを経て中央政界に返り咲く。
吉備由利 吉備真備の娘。広虫の同僚。
聖武天皇 第四十五代天皇。
光明皇后 聖武天皇の后。後に皇太后。
孝謙天皇(重祚して称徳天皇) 第四十六代天皇。聖武天皇と光明皇太后の一人娘。
藤原仲麻呂 紫微中台長官。皇太后の甥で藤原南家の次男。
弓削道鏡 孝謙上皇から寵愛を受け、看病禅師から大臣禅師になる。
藤原永手 藤原北家の次男。
賀茂角足 戸主の直属上司。紫微大忠と左兵衛率を兼任。

これから何日か、それぞれの物語や登場人物たちを紹介していきますので、ご期待ください。

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母のキャラメル (2001 文藝春秋)

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日本エッセイストクラブが選んだ、2000年のベストエッセイ集に、別冊文春に発表したエッセイ『音楽の父親』が掲載されました。

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われはフランソワ (2001 新潮社)

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長編第二作は、中世フランス最大の詩人・フランソワ・ヴィヨンを主人公とした空想歴史小説です。 出版のときの宣伝コピーから…… 「大泥棒にして人殺し、だのにフランス文学史上最高の抒情詩人と今なお讃えられる破天荒な男-フランソワ・ヴィヨン。謎につつまれていたその生涯を現代に甦らせたピカレスクロマン。」

第125回直木三十五賞の候補作品となりました。受賞作は藤田宣永さんの『愛の領分』

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0番目の男 (2000 祥伝社文庫)

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最近わりあいメジャーになった感がある、祥伝社400円中編シリーズの、第一期21点の中の1冊です。

2010年、深刻な環境破壊などの危機を打開するため、クローン技術によって優秀な人材を「大量生産」する計画に協力した環境工学技術者マカロフは、千人のクローン人間の「親」となった。七十年の人工冬眠の後、彼が見た、成長した「分身」たち――あり得たかもしれない別のマカロフたちの姿とは?そして「オリジナル」の運命は? 起こり得る未来を描く、感動の傑作SF!

いよいよヒトクローン誕生が噂される時代になって、なんだかひしひしとデジャブを感じています。

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誰も言わなかった『大演奏家バッハ』鑑賞法 (2000 講談社)

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音楽家や評論家の方々による、バッハの魅力と秘密を語るエッセイ集に、小説家としてなぜか一人だけ参加。
収録作品は『音楽種B――SF的バッハ論』。

国際キリスト教大学の金澤正剛先生はじめ、以下の豪華執筆陣の中に混ぜていただきました(執筆順・敬称略)。

山之口洋、S.フッソング、工藤重典、千住真理子、茂木大輔、東儀秀樹、延原武春、渡邊順生、植田義子、鈴木雅明、三澤寿喜、森立子、秋岡陽、小塩節

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オルガニスト (2001 新潮文庫)

デビューから2年9ヶ月……新潮文庫の一冊となった『オルガニスト』です。単行本の三人称を主人公テオの一人称に書き改めるなど、全面改稿を施しましたので、書名として『オルガニスト 完全版』を主張したのですが、それOrganist_bun
だと、まだ絶版になっていない単行本を否定することになるとの新潮社の意見……なるほど、ごもっとも。

『パラサイト・イブ』、『八月の博物館』などの作家・瀬名秀明さんに解説をいただきました。この解説は、史上初の「山之口洋論」でもありますから、中身はともかく(?)、ご一読を……。

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オルガニスト 韓国語版(1999 GODO)

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『オルガニスト』の韓国語版です。右上にハングルで『オルガン演奏者』と書いてあります。ぼくにとっても単なるコレクターズ・アイテムでして、ぜんぜん読めません。

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オルガニスト(1998 新潮社)

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第10回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作。小説家としてのデビュー作です。この賞の先輩後輩には、酒見賢一、北野勇作、鈴木光司、佐藤亜紀、佐藤哲也、池上永一、宇月原晴明といった作家さんたちがいらっしゃいます。

出版のときの宣伝コピーから。

「交通事故で肉体の自由を失ったある天才オルガニストの、音楽に賭ける純粋な思いは、やがて師との確執を生み、さらに巨大な悲劇につながってゆく。愛と友情、才能、信仰、芸術、テクノロジーが織りなす、バロック・ファンタジー!」

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