« 内田剛さんによる感想 | トップページ | 新年度開始! »

2012年4月11日 (水)

スキャナとバイクと猫

120411_081658


みなさん、お久しぶりです。
なんと1年以上、ブログを放置してしまった。Twitterにも顔を出さなかった。
その間、何をしていたかと言えば、一家を挙げて、一人息子の中学受験をサポートしていたのである。わが家にとっては2年掛かりの一大プロジェクトであった。
おかげさまで成果が出せ、息子は昨日から目黒にあるなにやら海軍カラーの中高一貫校に通うようになった。今まで家から20メートルしかない小学校への通学だったので、慣れるまでには時間がかかるだろうが、まあがんばれ。
親としては、あと6年は受験のことを考えなくて済むのは、とてもありがたい。

さて、この写真は、最近のわが家の書庫である。タイトルの「スキャナと本とバイク」には何の関係があるのか、と思うだろうが、その3つは「自炊」に関係しているのだ。

紙の本の電子化をはじめたのはかれこれ10年前で、2004年の『オール讀物』には、「山之口流ハイテク書斎術(だったか)」としてその一端を紹介した。当時はまだ、「自炊」などという言葉さえなく、自分のやっていることは意味があるのだろうかと疑りながら、取りあえずじわじわと匍匐前進してきたのだが、最近は自炊ブームとやらで、ようやく世の中が僕に追いついた(ドヤ顔)。

以来、書庫を埋め尽くしていた本を、毎日少しずつ、せっせと電子の世界に追いやり、その数はなんと4850冊に達した。その効果はごらんの通り。本棚はスカスカ。生身の「肉体」をなくした本たちが残した「衣服」(表紙)が積み重なり、もう一シマあったスチール本棚は撤去されて、念願だった、バイクの室内保管が実現した。シートを汚しに来る猫たちとの果てしない闘いは終わり、一度磨いたバイクがいつまでもそのまま綺麗でいてくれるありがたさは、バイク乗りならわかってもらえるだろう。

現在、僕の所蔵本は紙版と電子化版がほぼ同数、と言うところまで来た。
問題は、どこまでこの作業を進めるか、ということ。一冊残らず電子化して、iPad一つあればどこでも小説が書ける、という状態にも憧れるのだが、まあそこまでやる必要もなく、いつまでも紙の本として手に取りたいものも、1000や2000はあるだろう。
誤解してほしくないのだが、僕だって本を読むときはもちろん紙の方がよいと思っている。だけど、読み終えた本をもう一度すべて読み直す、ということはほとんどなく、一部を参照できればよいのだから、それらをいつまでも空間を費やして保管するのは無駄が大きすぎる。言い換えれば、「読み終えた本」に対する今までの扱いは、いわば過剰待遇だったということだ。本を置くために家を建てる、という時代はもう終わったのではないかとさえ思う。

|

« 内田剛さんによる感想 | トップページ | 新年度開始! »

コメント

ご無沙汰してます、Twitterで返信しても何も返ってこないので少々不安に思いつつ、大学で一度お目にかかった事もあり生殺し気分でしたがようやく更新があって安堵しました。
改めまして、息子さんのお受験お疲れ様でした。
大学は是非私達の所を第一志望にw

文筆活動や情報の授業でお忙しいとは存じますが、またTwitterでもリアルでも構いませんので、お会い出来る事を楽しみにしております(^-^)~

投稿: 龍石茜 | 2012年5月23日 (水) 00時09分

龍石茜様
宙ぶらりんな目に遭わせてしまい、どーもスミマセンでした。
男性更年期ででもあるのか、気分の乗らない時はブログやTwitterに投稿一つするのもおっくうになってしまうもんで、今後もサクサクとお返事できないとは思いますが、長い目で見守ってやってください。
友人の高野史緖さんが江戸川乱歩賞を取ったとか、「みんながんばってるなあ」というニュースが多い中で、なんとか、以前のように、少しずつでも「書く生活」に戻していこうとリハビリ中です。
ところで、龍石さんの顔と名前が、私の中では一致していないかも知れません。生田のクラスに出席されていたんでしたっけ(ならわかるのだが)?

投稿: YoYa | 2012年6月11日 (月) 14時44分

おっくうな時期にわざわざ返信ありがとうございます。
繋がりやすい世の中にいると一度でも途切れるのが怖くなってしまうという事を実感致しました。よく考えれば先生位の年代の人はそういうのへでも無い世代なのですよね……ジェネレーションギャップを理解した所で今後は大人しくします(´・ω・`)
私は文系なのでizmで授業を受けました。2010年度の事です。昨年度後期にはsrgのEV内で一度お目にかかっておりますが、今年はまだすれちがっておりませぬ。もう一回位ばったり出くわしてみたいものです。

投稿: 龍石茜 | 2012年6月17日 (日) 18時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218065/54444756

この記事へのトラックバック一覧です: スキャナとバイクと猫:

« 内田剛さんによる感想 | トップページ | 新年度開始! »