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2007年9月25日 (火)

登場人物紹介(12) 賀茂角足

Tunotari_face

紫微中台の職場における主人公戸主の直属上司。
紫微少忠の戸主が課長さんだとしたら、紫微大忠の角足は部長さんというところ。もっとも本業は数百人を率いる軍隊の長ですから、根っからの軍人です。直情型で他人の気持ちを細やかに思いやったりはできませんが、反面、裏表のない、さっぱりした気象の持ち主で、戸主とはこっちの世界でもあっちの世界でも腐れ縁のようにしょっちゅう出くわしますが、結構気があっているようです。

自らが参画して破れた橘奈良麻呂の乱のいきさつから、藤原仲麻呂には深い恨みを抱いていて、しつこくつけねらいます。それが史実にどのように影響するかは、読んでのお楽しみ、ということで……。

ちょっと本文を引用。

(恨みがあるからといって角足殿のところに来るとは限らないのではないですか。失礼ながら、それならおれや畷だってあなたに意趣返しに行ったっていいわけで……)
Tunotari
「お主は、わしになにか恨みがあるのか」角足は片目だけのどんぐり眼を見開いて戸主を見る。
(ありますとも。国家珍宝帳の仕事を好き勝手に妨げてくれたではありませんか。おれはともかく畷が過労で斃(たお)れたのは、半ばはあの妨害のせいです)
「知っとったんかい」
(知ってたこと、知らなかったんですか)戸主は思わずため息をつく。これが上司だったんだからなあ。
「済まぬ。とくにあの畷という坊やには悪いことをした。あのころは仲麻呂めと争うのに必死で、ついお主らの献納の仕事を利用してしまった。この通りだ」

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