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2007年9月

2007年9月25日 (火)

登場人物紹介(12) 賀茂角足

Tunotari_face

紫微中台の職場における主人公戸主の直属上司。
紫微少忠の戸主が課長さんだとしたら、紫微大忠の角足は部長さんというところ。もっとも本業は数百人を率いる軍隊の長ですから、根っからの軍人です。直情型で他人の気持ちを細やかに思いやったりはできませんが、反面、裏表のない、さっぱりした気象の持ち主で、戸主とはこっちの世界でもあっちの世界でも腐れ縁のようにしょっちゅう出くわしますが、結構気があっているようです。

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登場人物紹介(11) 藤原永手

Nagate_face

藤原北家の次男。
一般に、橘諸兄に奪われた政治的実権を取り戻すべく立ち上がった藤原氏の若きホープが藤原仲麻呂、ということになっているのですが、仲麻呂の目的は己一個の栄達にあったというほうが近く、実の兄豊成を太政官から左遷したり、この永手や百川(この人物はとっても面白い! いずれ「続編」で登場させるつもりです)など、藤原家の内部にも敵をつくってしまいます。その辺も仲麻呂の乱で味方に恵まれなかった理由かと思います。ま、自業自得ですな。

そうそう、永手の話です。この人は相当の野心家と思われますが、仲麻呂政権の間中、牙を隠してひたすら目立たないようにしていたらしく、太政官のそこそこの地位にありながら事件や陰謀にも巻き込まれず、ついに左大臣の地位に登り詰めます。

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登場人物紹介(10) 弓削道鏡

Doukyou_face

道鏡は河内の弓削出身の一介の看病禅師だったのですが、孝謙上皇の「治療」に効があったとかで栄達を重ね、同時に孝謙上皇から寵愛、というか文字通りの恋仲になっていきます。看病禅師が高貴のお方を治癒して出世した例といえば、30年近く前、藤原宮子と玄昉法師の関係を思い起こすところですが、宮子と玄昉が男女の関係にあったという話は伝わっていませんので、それがさらにエスカレートするとこうなる、ということです。

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2007年9月 9日 (日)

登場人物紹介(9) 藤原仲麻呂

Nakamaro_face

紫微中台長官。光明皇后の甥で藤原南家の次男。
藤原不比等が生涯をかけて築いた藤原氏の権勢ですが、「第一話 三笠山」に先立つこと9年前の天然痘の大流行で、藤原四家の当主が相次いで倒れ、政敵橘諸兄の時代を迎えます。
そこで、失地挽回に野望を抱いて登場したのが、藤原氏族の若き俊英、藤原仲麻呂でありました。

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2007年9月 7日 (金)

登場人物紹介(8) 孝謙天皇

Kouken_face

第四十六代天皇。聖武天皇と光明皇太后の一人娘。後に重祚して称徳天皇ともいいます。
女帝とはいえ、「自分は男の天皇には負けぬ、一人前の帝王である」という強烈な自負をもっています。その割にいい男にはメロメロになってしまうという、つまり「ツンデレ・イブ」であります。

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ブログへの一元化完了

どうせ暴風で眠れやしないので、夜中に起き出して、長年の懸案であったブログへの一元化作業をポチポチやっていた。これまでは、申し訳ばかりのホームページと、ブログとの二重構造だったのである。大学での講義資料をホームページ側に置いていたために、そんなことになっていたのだが、今日でめでたく、すべてのコンテンツをブログ側に移し、ホームページにはお亡くなりになってもらった。
明け方までかかって作業は終わり。もちろんドメイン「yamanoguchi.com」はブログ側にリダイレクトした。

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2007年9月 6日 (木)

「週刊現代」リレー読書日記がはじまる

この間、『天平冥所図会』の著者紹介インタビューを「週刊現代」がやってくれた。
そのついでに(といっては失礼だが)、「リレー読書日記」なる書評欄を担当する話がいきなりやってきた。世の中、捨てる神あれば拾う神ありとでもいうのか。
このコーナーは任期一年で、この8月からは

原武史、東川端参丁目、桜庭一樹、山之口洋

の4人で回り持ちだから、ほぼ月1回で12回バトンが回ってくることになる。
ビッグネームの中に混ぜてもらってちょっと緊張。どうやら桜庭さんと二人がフィクション担当なので、時代・歴史小説(面倒なので、これからは「歴史小説」で両方を総称することにした。「現代」の記事中でも同様)を中心としたあたりをテリトリーだと考えることにした。

もとより歴史小説はよく読むほうだけど、さほど体系的に読み、考えたわけでもないので、リハビリがてら最新の時代小説を25冊ばかり乱読してみた。このジャンルの構造がおおむねわかった。私なりの問題意識は、同誌9月8日号に掲載した

従来からの読者と新しいファンの溝を埋めるガイドを目指し 山之口洋

に書いたので、そちらをお読みください。
これから一年間は、歴史小説漬けの日々が続きそう。

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登場人物紹介(7) 光明皇后

Koumyou_face

聖武天皇のお后様です。後に皇太后となり、夫の没後は娘である孝謙天皇をたすけて国政の一端を取り仕切ります。

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登場人物紹介(6) 聖武天皇

Shoumu_face

第四十五代天皇。後生のわれわれにとっては、「奈良の大仏をつくったヒト」というのが一番ぴったりくる説明でしょう。国の財政を傾け、国民を徴用してまであの巨大な仏像をこしらえたくらいですから、仏教への信心堅固なことは言うまでもありません。その仏教への傾倒は娘の孝謙天皇にも受け継がれていきます。

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登場人物紹介(5) 吉備由利

Yuri_face

天平二年(730)ころ、すなわち広虫と同じころの生まれと思われますが、くわしくはわかりません。
そればかりではなく、吉備由利の出生にはわからないことが多く、資料がないために歴史学者も避けて通りたがるところです。

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登場人物紹介(4) 吉備真備

Makibi_face

持統天皇九年(695)生まれ。戸主が最も信頼する元上司であり、生涯を通じてアドバイスをもらいにいく相手です。二十二才の時、第八次遣唐使の一員を任ぜられて唐に渡り、十八年間に渡って、長安の地で三史五経十三道(さんしごきようじゆうさんどう)を究めたといわれる大秀才です。わが国の陰陽道の祖とも言われ、かの安倍晴明の大先輩にあたるはずなのですが、「われ鬼神の類を信ぜず」を生涯のモットーにしたほどの合理的思考の持ち主です。どうなってるんすかね。

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