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2004年2月17日 (火)

時代小説研究会

北原亜以子先生が肝煎りをされている「時代小説研究会」の末席に加えていただく。『しゃばけ』の畠中さんの紹介。会場は両国の江戸東京博物館にて。参加は作家4割、編集者6割で計30人ほど。折から開催され大盛況の「円山応挙展」を一時間ほど見学。応挙といえば今見るような「幽霊」のデザインを決めたひと、というような紋切り型の理解しかなかったんだけど、この特別展、幽霊はたった一点で、応挙と弟子たちが近代写生画の大成者であることをさまざまな面から立体的に解説しており圧巻。平日だというのに結構混み合っていた。図録一冊を入手。

それからが研究会の本題。近年になって発見され、ベルリン東洋美術館が所蔵している絵巻「煕代勝覧(煕の字は微妙に違う)」を見ながら博物館の小澤弘教授に解説をいただくという企画。文化二年(1805)年ころの江戸、神田今川橋~日本橋までの700メートルほどの街路(店先)を10メートルほどに縮尺して描いたものなのだが、約1650人の登場人物は表情まで生き生きと描かれてそこここにドラマがあり、一軒あたり5センチに満たない店の中が細密描写される。参加者には時代小説の挿絵を描いている方々もいたが、かれらにとってはまさに得がたい資料であろう。ぼくは昔鉄道模型オタクだったのでわかるのだが、このスケール(ほぼHOゲージ)では人形の身長は2センチあまりしかなく、それでこの描き込みようは驚異。

懇親会ではさまざまな方と知り合う。『正倉院の謎』でわれらが葛木戸主を登場させた梓澤要さんとは、戸主・広虫・清磨呂の話で盛り上がる。

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