『瑠璃の翼』刊行!
新作が今日あたりから書店の店頭に並びはじめるらしい。大学の講義前に神田に寄ってみようかしら。
この物語をどう説明したらよいか考えたが、戦争物とか近現代史の歴史小説とかいろいろ言うより、一言で言えば「空のサムライの物語」なのである。作品の主人公、というよりも狂言回し役を勤めるぼくの祖父・野口雄二郎も、昭和50年代から長年にわたりお会いし、お話をうかがってきた空中勤務者(俗に言う「ヒコーキ乗り」たち、ノモンハンや満洲の空に消えた空中勤務者たちも、実に見事なサムライ・スピリットの持ち主だった。なぜ、かれらが旧日本軍という、硬直し、血が通わない組織の中で、サムライの心を持ち続け、生き方を貫けたか、その秘密は本書のなかにすべて書いた。
いまなぜか、日本ではサムライブームが起きているけれど、現在のテレビドラマの製作者その他には、もはやサムライの核心がつかみきれていない。準国営放送よりもハリウッドの方がまともな時代劇を作れる時代になってしまったのは情けない。ただブームに乗ることしか考えていないからである。
この年末年始は、『天平DINKS』の結末をつけるために残らず消えてなくなったが、なんとか無事に乗り切った。単行本にするまでには、まだ紆余曲折ありそうだけど、誰もが楽しく読める一冊に仕上げるつもりなので、長い眼でお待ちくださいませ。
今日で大学の授業も終わるので、とりはぐれた正月休みをかねて、裏磐梯、そして浜名湖あたりに出かけることにする。いま山場にさしかかっている音楽ミステリーの執筆がてらの御籠りである。
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