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2004年1月

2004年1月26日 (月)

世界の果て

友人の奥さんからお声をかけられて、東大先端研(とどうしても言ってしまう)で開かれた「第2回シナリオ創発ワークショップ」なるところで講演。「文学がITに期待すること」という鵺的なテーマで1時間ほど話す。先端研のキャンパスは15年ぶり。前に行ったときは渥美先生の人工心臓ヤギたちが敷地で草を食べている、なんだか村上春樹の「世界の果て」みたいなところだったのだが、いまは大きく小ぎれいな研究棟が立ち並んでいる。主として創造性支援の研究者の方々と話したり飲んだり。

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2004年1月18日 (日)

湖のある生活

浜名湖の奥の猪鼻湖というところにあるリゾートマンションに一人籠もって執筆。といっても食事は毎回自炊だし、とりたてて優雅なものではないですが。こういう環境で原稿書きが少しははかどるのは、日常生活にまつわる余計事が減るのと、オフラインになってネット相手のひまつぶしをしないせいだと最近気づく。ここ3年ほど、2か月に1度以上はこうした生活をしているのだけど、繰り返しやっているところを見ると、どうやら自分はこれが好きであるらしい。生涯に64回の引っ越しをしたという父親の血か、放浪癖があるのだろう。最後の1泊、妻子が高速バスでやってきて便乗家族旅行となり、仕事はおあずけに。

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2004年1月17日 (土)

遅筆と貧乏と酔狂

ファンタジーノベル受賞者10人ほどを集めて新宿で飲み会。われらがBig Brother佐藤哲也さんと佐藤茂さんとが、FN賞版ペリー・ローダンというか、1つのファンタジーを回り持ちで書き継ぐ企画に半分以上乗り気。ううむ、遅筆で貧乏で、かつ遅筆ゆえに貧乏しているというのに、これ以上金にならない仕事を増やしてどうしようというのか。

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2004年1月 8日 (木)

『瑠璃の翼』刊行!

新作が今日あたりから書店の店頭に並びはじめるらしい。大学の講義前に神田に寄ってみようかしら。

この物語をどう説明したらよいか考えたが、戦争物とか近現代史の歴史小説とかいろいろ言うより、一言で言えば「空のサムライの物語」なのである。作品の主人公、というよりも狂言回し役を勤めるぼくの祖父・野口雄二郎も、昭和50年代から長年にわたりお会いし、お話をうかがってきた空中勤務者(俗に言う「ヒコーキ乗り」たち、ノモンハンや満洲の空に消えた空中勤務者たちも、実に見事なサムライ・スピリットの持ち主だった。なぜ、かれらが旧日本軍という、硬直し、血が通わない組織の中で、サムライの心を持ち続け、生き方を貫けたか、その秘密は本書のなかにすべて書いた。

いまなぜか、日本ではサムライブームが起きているけれど、現在のテレビドラマの製作者その他には、もはやサムライの核心がつかみきれていない。準国営放送よりもハリウッドの方がまともな時代劇を作れる時代になってしまったのは情けない。ただブームに乗ることしか考えていないからである。

この年末年始は、『天平DINKS』の結末をつけるために残らず消えてなくなったが、なんとか無事に乗り切った。単行本にするまでには、まだ紆余曲折ありそうだけど、誰もが楽しく読める一冊に仕上げるつもりなので、長い眼でお待ちくださいませ。

今日で大学の授業も終わるので、とりはぐれた正月休みをかねて、裏磐梯、そして浜名湖あたりに出かけることにする。いま山場にさしかかっている音楽ミステリーの執筆がてらの御籠りである。

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