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2002年7月 2日 (火)

エッセイ地獄

時事通信社のコラムは捕鯨テーマで、文春『本の水脈』は「チェスタトンから松原正へ」で、bk1『不審事物』はリチャード・パワーズでようやく片づけて、月末ごとにやってくるエッセイ地獄から抜け出す。今月は息子の事故もあって、持ち時間があまりに少ないひと月だった。数カ月分を書きためておいて、のうのうと左うちわで暮らすというのも何度か夢見たのだけど、そうなったためしが一度もない。

bk1『不審事物』は次回(第二〇回)で最終回。二年間のご愛読ありがとうございました。ぼくのコラムでそう本が売れたとも思えないので、書店としての対費用効果を考えるとこういう結論になるのもやむをえまい。とはいえ、またどこかで、よい場所があればぜひとも続けたい作業ではある。目下の問題は最終回の題材で、当初は阿部和重を予定していたのだが、話がこうなると、有終の美を飾るにふさわしい作家がいないかと、ちょっと欲が出るのだった。どなたかお勧めの作家はいませんか。

浅暮三文さんから新刊『石の中の蜘蛛』を送っていただく。ありがたいことだ。今度は聴覚が異常に発達した男の話らしい。グレさんの作家的戦略を邪推するに、嗅覚、視覚、聴覚ときて、「五覚シリーズ」を完成し、おつぎは「第六感」とくるつもりではあるまいかと……。

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