『瑠璃の翼』執筆山場
『瑠璃の翼』の1/3、350枚ほどの原稿を文藝春秋の編集者に送り、眼を通してもらう。ぼくは完成前の原稿を見てもらうのが大のニガテで、いままでの長編二作は、ほとんど完成間近になるまで誰にも見せなかった。ただ、今度のは1000枚という未経験の長さだけに、ときどき意見をもらって軌道修正しながらでないと完成は難しいだろうと思い、恥を承知で未完成稿を出したのである。
講談社「小説現代」に21枚のエッセイ『デジタルは文藝を救うか』を送る。ぼくは作家の中では、おそらく一、二を争うくらい電子本に期待している者の一人であるし、デジタルテクノロジーに通じている一人でもある。現状の電子本は、既製の出版業界や人気作家の論理で語られているのが不満である。だから少々角の立つ話も含まれているのだが、近未来フィクションのカタチで語ることで、その辺をごまかしている。
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