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2002年6月21日 (金)

新潮4賞授賞式

夕方、仕事をしていて、突然、三島・山本・川端賞の授賞式だったと思い出し、ホテル・オークラへ。阿刀田高さんに、デビュー当時の苦労話とか、これからが大変だと思うけれどがんばって、というお話などを聞く。二十数年前に『冷蔵庫より愛をこめて』『ナポレオン狂』で短編の名手としてデビューされて以来のファンである。もっとも、最近は小説の書き手としてより読み手としてより尊敬しているような気もするが。東大のルネサンス文学の宮下志朗先生や、おなじみ巽先生とも情報交換。新潮社関係ではいちばん大きなパーティなので、いろいろな作家・編集者に一度で会えて効率的なのだ。あちらの方では小谷真理さんが笙野頼子さんとお話をされているではないか。大の笙野ファンであるぼくは、しばらく声をかけようかと迷っていたのだが、惜しくもきっかけを逸してしまった。

二時間ほどで失礼して帰ってくると、佐藤哲也さんから新刊『妻の帝国』が送られてきているではないか。哲也さんありがとうございます。ついさっき、『ぬかるんでから』の担当編集者と雑談してきた(bk1での書評に感謝のお言葉をいただいた)ばかりだというのに偶然は不思議。ぱらぱらめくって見ただけなのだが、ことによるとこれは哲也さんの最高傑作であるかもしれない。ちょっと見、『動物農場』とか『光る風』みたいなディストピアものなのだが、そこは著者が著者だから(以下略)。それにしてもどうしてこういう忙しいときに限って、よい本にぶつかってしまうのだろうか。bk1『不審事物』の次回テーマであるR・パワーズ(これがまた難物)をやっつけてから、さっそく手をつけるにちがいない。

息子の入院で急な出費がかさんだ上、福田恆存全集(翻訳全集でない方)に手を出した報いで、ちょっと経済的ピンチ。

デジタル文藝関連のエッセイを書いた小説現代7月号に、なんと管さんのナノマシン物のSF(でいいんですよね)が載っている。時代も変わったものだと思う。瀬名さんなんかきっと喜ぶんだろうな。

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