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2001年3月22日 (木)

アノト社のBluetoothボールペン

Bluetoothって、ノートパソコンやらPDAやら携帯やらデジカメやらが、無線でデータをやりとりしてくれる規格のこと。いま、情報機器業界でホッテストな話題である。あれやこれやの接続ケーブルがなくなるんだから、それなりに便利にはちがいない。
ところが、ん? ボールペンが無線をなにに使うの? と、誰もが不思議がりそうなのが、このアノト社のBluetooth内蔵ボールペンだ。同社ではアノトペンと呼んでいる。なんとなく、オノト社の万年筆を連想しちゃうネーミングですね。

ぼくも最初に聞いたときは、せいぜいパソコンのポインティング・デバイスの代わりにするんかいな、くらいしか思いつかなかった。まだまだ人間が小さい。同社のサイトで技術のあらましを知って驚いた。頭の柔らかいヒトっているんですねえ。
まず、アメリカ合衆国の半分くらいの面積(460万ヘクタール!)の大きな紙を想像してください、と来たもんだ。およそ文房具のまわりで、これほど壮大なスケールの話は聞いたことがない。
この紙には、細かいドットパターンが印刷されていて、そのパターンはこの巨大な紙の上ですべて異なる。で――ここからがミソなんだけれど、アノトペンは、先端についた超小型CCDカメラでドットパターンを見ることによって、「自分のペン先がこの巨大な紙のどこにいるか」を知っている。そして、秒あたり100フレーム(ビデオカメラの4倍以上!)もの高速処理でペン先の移動を見張りつづけ、ペン先が描いた字や絵をすべて、ペン本体のメモリに蓄えるのだ。移動量は最小0.03mmの精度で検出できると言う。
もちろん、合衆国半分サイズの紙は持ち歩きに不便だから、細かく切って、ノートパッドなり、カタログ(の申し込み欄)なり、チケットなりにする。
あなたがノートパッドに書き散らしたすべての内容は、ページ隅のチェックボックスにチェックを入れれば、無線を通じてサイバーワールドにコピーされる。ボックスの中は、コマンド用に登録されたパターンになっているらしい。パッド側に電源が要ったこれまでの製品にくらべると、ごく普通のノートに書くのと同じなんだから、飛躍的進歩である。
商品カタログの所定欄に住所氏名を書いて、チェックを入れれば、それで注文完了。ペンのIDは読取りや改変ができないようになっており、なりすましの危険もほぼない。
そして、教育分野なんかでは、それこそ無限の使い道がありそうだ。教科書や参考書で、問題に答えながら学習していると、必要に応じてテレビで適切な指導シーンが表示されたり、新たな教材が印刷されたり、なんていかがでしょう。
手書き文字認識の機能なんかが内蔵できれば(時間の問題という気もするぞ)、用途はさらに広がるだろう。これはもう、ドラエモンの縄張りだよな。
発売は2001年後半、ブランドはエリクソンとのこと。2002年後半には、日本のトップメーカーであるパイロット製のペンがでるらしい。お新香作家・山之口としても、ぜひ一本手にいれて、面白がってみたいe-文具である。

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