台湾一周バイクツアー

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ひさびさの投稿である。
その後もバイク熱は一向に衰えを見せず、ついにビグスクでは満足できなくなって大型二輪免許を取りに教習所に走り、愛機もついでに買い換えて、TMAX乗りと相成った。07モデル、通称2型である。これは知る人ぞ知る名機で、スクーターの乗りやすさとバイクの走行性能を兼ね備えている。昨年9月末に買って以来、房総をはじめ関東一円をいい気になって走り回ったものだ。

さて、その後バイクに関して新たなチャレンジがしてみたくなり、明日から十日間ほど、台湾に出かけて全島一周ツーリングという小冒険をやってみることにした。愛機を持ち込めればよいのだが、残念ながら最後の台湾行きフェリーの会社が昨年つぶれてしまい、台湾にはバイクや車を個人が持ち込む手段が何もない。そこで高雄市内でレンタルバイクを借りることになっている。その顛末はあちらから可能なら報告するつもりだが、ゆくゆくはある出版社からバイクエッセイとして出す予定なので、詳しくはそちらで。さてどうなることやら。

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2008年9月23日 (火)

麦酒アンタッチャブル

バイク三昧の日々を送っている間に、大事なお知らせが遅れてしまった。

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8月末に新作が出ました。七作目です。なんだかんだ言いながら、今年でデビュー十周年になる。十年で七作というのは情けないので、もう一つ大作をぶちかましてやろうと思うのだが、なかなか思うに任せない。

それはさておき、今度のは(いつものことながら)これまでのどの作品とも違うテイストの「役人コメディ」。自分で説明するのはむずかしいから、公式の解説を借りれば、

「コップ5杯のビールなら、3杯は税金だ」財務省酒税課に出向中のキャリア警官魚崎は、アルマーニを着る変わり種官僚の根津に、ある秘密パーティへ誘われた。熱気あふれる会場に集う怪しげな紳士淑女。彼らは非合法の麦酒自家醸造家たちであった。魚崎は、自らも密造に手を染めてしまう。だが、これこそ、自称特別捜査官・根津の狙いだった!アンタッチャブルな暴走官僚に翻弄される魚崎。そして、自ビール愛好家たちとの、妄想だらけの闘争!悪夢の脱税取締の行方は!?芳醇なコク、極上のキレ味!傑作エンターテインメント誕生。

ビールと言えばこの人! というわけで、デビュー以来大変お世話になっている椎名誠さんにお願いして、

「嬉しくて怖くて ビール好きにはヤバイ話だ でも最後にぐわっと元気が出るぞ。」

というありがたい帯をいただいた。
装丁は松昭教さん。表紙は「枝豆を載っけたキリスト」とばかり思っていたら、バッカスだとのこと。
本文挿絵は浅賀行雄さん。本文中のわずかな記述からキャラを造形していただいた手腕に舌を巻く。特に敵役カポネの「ちょい悪オヤジ」風のルックスには書いた本人が笑い出してしまった。

というわけで、ビール好きにもそうでない人にも、ジョッキ一杯のビールのように取りあえず飲んで欲しい。はじめてのノベルスなので、値段もちょうどそれくらいの900円だ!

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2008年7月19日 (土)

「週刊現代」リレー読書日記がゴールイン

「週刊現代」で1年の任期で担当してきた「リレー読書日記」だが、最終回の原稿をついさっき、編集部の戸井さんに送り終えて、ほっと一息である。
この一年のメンバーは、

 原武史、東川端参丁目、桜庭一樹、山之口洋

だったのだが、桜庭さんは『私の男』で直木賞を取り、原さんは『滝川コミューン一九七四』で講談社ノンフィクション賞を取った。我が身を振り返って何をしているのだろうと思わざるを得ない。
それはともかく、この仕事は歴史・時代小説についての考え方を整理するのに非常に役立った(それに、火の車の家計にも)。この一年で取り上げた作品をまとめておく。

リレー読書日記 書評書目一覧

第1回 2007年9月
 吉原手引草 松井今朝子 幻冬舎
 銀漢の賦 葉室麟 文藝春秋

第2回 2007年10月
 薩摩スチューデント、西へ 林望 光文社
 廃帝綺譚 宇月原晴明 中央公論新社
 怪力乱神 加藤徹 中央公論新社

第3回 2007年11月
 烏金 西條奈加 光文社
 箕作り弥平商伝記 熊谷達也 講談社
 江戸は心意気 山本一力 朝日新聞社

第4回 2007年12月
 夢枕獏 陰陽師 夜光杯ノ巻 文藝春秋
 澤田ふじ子 土御門家陰陽事件簿 逆髪 光文社
 戸矢学 天眼 光秀風水綺譚 河出書房新社

第5回 2008年1月
 鳥羽亮 剣豪たちの関ヶ原 徳間書店
 北方謙三 独り群せず 文藝春秋
 宮尾登美子 篤姫の生涯 NHK出版

第6回 2008年2月
 和田竜 のぼうの城 小学館
 月芝居 北重人 文藝春秋

第7回 2008年3月
 名将 山中鹿之助 南原幹雄 角川書店
 裏切り涼山 中路啓太 講談社
 異譚・千早振る 鯨統一郎 実業之日本社

第8回 2008年4月
 桃山ビート・トライブ 天野純希 集英社
 夢霊(ゆめだま) 桑原美波 講談社
 相棒 五十嵐貴久 PHP

第9回 2008年5月
 新・御宿かわせみ 平岩弓枝 文藝春秋
 岩倉具視 言葉の皮を剥ぎながら 永井路子 文藝春秋

第10回 2009年6月
 日と月と刀 丸山健二 
 路傍に死す 冬の蝉 坂岡真 徳間書店
 時代小説の勘どころ 寺田博 河出書房新社

第11回 2009年7月
 寒夜 李喬(リー・チャオ) 国書刊行会
 台北人 白先勇(パイ・シェンヨン) 国書刊行会
 星雲組曲 張系国(チャン・シークオ) 国書刊行会
 迷いの園 李昴(リー・アン) 国書刊行会

 その他計12冊(台湾文学特集)

最終回 2009年8月
 曙光 羽太雄平 角川書店
 夕陽(せきよう)の梨 五代英雄伝 仁木英之 学研
 享保のロンリー・エレファント 薄井ゆうじ 岩波書店

合計42冊。よく読んだなとも思うし、なんだこれだけかという気もする。1年を終えてみて思うのは、十年一日のように思われがちな歴史小説ジャンルも、結構なスピードで変化しつづけているなということ。伊坂さんの小説のキャッチじゃないが「歴史小説、まだまだいけるジャン」という感じだ。

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2008年6月23日 (月)

突然 ビグスクオヤジ!

最近、何も新しいことに挑戦していない気がして、何かやろうと考えた末、普通二輪の免許を取ることに決めたのが2ヶ月ほど前の3月20日。自宅から最寄りの「市川中央自動車学校」に9万円くらい納めて「普通二輪AT」つまりいわゆるビッグスクーター向けのコースを受講することにした。いまやF1さえATである時代に、いちいちマニュアルでミッションを切り替える意味を感じないし、その趣味もないからである。
二輪に関してはトラウマがあって、15年くらい前に原付に乗っていた頃、当時つとめていた会社からの帰り道で転倒し、右の鎖骨を骨折したのである。川崎市生田の、専修大学の校門前だった。数日の入院。
それ以来、自分の人生は二輪に縁がないものとあきらめ、心して遠ざけて来たのだが、15年経って誘惑に抗しきれなくなったのである。
それに、二輪に乗るのもまあ70までとすれば、楽しめる時間はあと20数年しかない。やりたいことを我慢していてもしかたがないし、ついに心中密かに軽蔑していたバイクオヤジになってしまった。
普通自動車の免許なら、取って30年近くになる。どうも当時の教習所というのは、ストレスに満ちた、やな奴が多い場所だったような記憶みたいなものがあったのだが、最近の教習所は大違い。毎朝一番で積極的に通ったせいもあり、楽しく全課程を3週間ほどで終えることができた。
晴れて免許も更新すると(思いがけず、ゴールド免許をもらえた)、やはりどうしても二輪車が欲しくなる。緊縮家計も顧みず、妻の冷たい視線にも耐え、走行1000キロに満たない新同の中古で、4月末にSUZUKIのスカイウェイブtype Sというのを手に入れた。それがこれ。

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現在執筆中の新作に合わせて「ブルードール」と呼ぶことにした。
私は毎年、夏の2ヶ月間は北軽井沢で本を読み、本を書いているのだけど、今年は新しいオモチャができたので、夏休みの待ち遠しさもひとしお。ハヤクコナイカナ。

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2007年10月 4日 (木)

幻(?)のPOP

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『天平冥所図会』の増刷に合わせて出版社の方で作ってもらったPOPです。まだ、書店の店頭で見たことはないのですが、暇にあかしてあちこちの書店に足を運んでおります。
鬼才の誉れも高いモリミーこと森見登美彦さんのご推薦のことばがひときわまばゆく輝いております。
屋根に寝ころんでる戸主の姿も、このPOP限定ですね。
この作品では、とにかくイラストの三木謙次さんにお世話になっておりまして、おそらく売れ行きの半分くらいは絵の力ではないかと思っています。

このPOP、見かけた方がいらっしゃったら、一言、どこで見たよとコメントしていただければ、押っ取り刀で駆けつけます。よろしく。

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2007年9月25日 (火)

登場人物紹介(12) 賀茂角足

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紫微中台の職場における主人公戸主の直属上司。
紫微少忠の戸主が課長さんだとしたら、紫微大忠の角足は部長さんというところ。もっとも本業は数百人を率いる軍隊の長ですから、根っからの軍人です。直情型で他人の気持ちを細やかに思いやったりはできませんが、反面、裏表のない、さっぱりした気象の持ち主で、戸主とはこっちの世界でもあっちの世界でも腐れ縁のようにしょっちゅう出くわしますが、結構気があっているようです。

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登場人物紹介(11) 藤原永手

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藤原北家の次男。
一般に、橘諸兄に奪われた政治的実権を取り戻すべく立ち上がった藤原氏の若きホープが藤原仲麻呂、ということになっているのですが、仲麻呂の目的は己一個の栄達にあったというほうが近く、実の兄豊成を太政官から左遷したり、この永手や百川(この人物はとっても面白い! いずれ「続編」で登場させるつもりです)など、藤原家の内部にも敵をつくってしまいます。その辺も仲麻呂の乱で味方に恵まれなかった理由かと思います。ま、自業自得ですな。

そうそう、永手の話です。この人は相当の野心家と思われますが、仲麻呂政権の間中、牙を隠してひたすら目立たないようにしていたらしく、太政官のそこそこの地位にありながら事件や陰謀にも巻き込まれず、ついに左大臣の地位に登り詰めます。

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登場人物紹介(10) 弓削道鏡

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道鏡は河内の弓削出身の一介の看病禅師だったのですが、孝謙上皇の「治療」に効があったとかで栄達を重ね、同時に孝謙上皇から寵愛、というか文字通りの恋仲になっていきます。看病禅師が高貴のお方を治癒して出世した例といえば、30年近く前、藤原宮子と玄昉法師の関係を思い起こすところですが、宮子と玄昉が男女の関係にあったという話は伝わっていませんので、それがさらにエスカレートするとこうなる、ということです。

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2007年9月 9日 (日)

登場人物紹介(9) 藤原仲麻呂

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紫微中台長官。光明皇后の甥で藤原南家の次男。
藤原不比等が生涯をかけて築いた藤原氏の権勢ですが、「第一話 三笠山」に先立つこと9年前の天然痘の大流行で、藤原四家の当主が相次いで倒れ、政敵橘諸兄の時代を迎えます。
そこで、失地挽回に野望を抱いて登場したのが、藤原氏族の若き俊英、藤原仲麻呂でありました。

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2007年9月 7日 (金)

登場人物紹介(8) 孝謙天皇

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第四十六代天皇。聖武天皇と光明皇太后の一人娘。後に重祚して称徳天皇ともいいます。
女帝とはいえ、「自分は男の天皇には負けぬ、一人前の帝王である」という強烈な自負をもっています。その割にいい男にはメロメロになってしまうという、つまり「ツンデレ・イブ」であります。

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ブログへの一元化完了

どうせ暴風で眠れやしないので、夜中に起き出して、長年の懸案であったブログへの一元化作業をポチポチやっていた。これまでは、申し訳ばかりのホームページと、ブログとの二重構造だったのである。大学での講義資料をホームページ側に置いていたために、そんなことになっていたのだが、今日でめでたく、すべてのコンテンツをブログ側に移し、ホームページにはお亡くなりになってもらった。
明け方までかかって作業は終わり。もちろんドメイン「yamanoguchi.com」はブログ側にリダイレクトした。

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