山之口家のけったいなIT道具たち(2) スタンド式モニタ

暮れから正月明けまで、次回作『麦酒アンタッチャブル』の初稿に追われておりまして、更新が遅れてしまいました。ようやく脱稿して、これからは少し更新ペースも戻さなくては……。

ソファにふんぞり返って、「偉い人キーボード」で執筆するとなると、机が要らなくなるのはいいのですが、二つ、困ることが起きます。

一つは、マウスの置き場所。これは、タッチパッドをソファの右横側面にマジックテープで貼り付ける、という手段で解決しました。もともと、物書きはあまりマウスを使いません。執筆中は5分に1回くらいの感じですから、これで十分です。

もう一つ、こっちは大きな問題なのですが、モニタの設置方法です。天井からアームで吊るとか、壁掛けにし、それに向かい合わせにソファを置くとか、いろんな案を考えたのですが、天井アーム式はバカ高い割りにはスマートな解決策とはいえないし、壁に向かうのでは足下が窮屈です。

そこで、こしらえたのがこれ、「スタンド式モニタ」です。

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写真が暗くてわかりづらいのですが、モニターを支えている部分は普通のモニターアームの先端です。それを高速切断機(薄い砥石が回転するやつ)でぶった切って、木工用の「ローラースタンド」なるものにくっつけてあります。これはテーブル鋸などの工作機械に長い材木をかけるときに、その端を支えて落ちないようにする補助輪みたいな道具でして、ホームセンターで2000円足らずで入手しました。それのローラーをはずしたところ、伸縮式の角パイプのサイズが、ぶったぎったモニターアームの角パイプに偶然具合よく収まりましたので、面倒な溶接は省略して、プラスチック充填でお茶をにごしましたが、実用強度は十分あります。

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このように、ソファの前に立てて使います。スタンドの先はVESAマウントになっておりますから、ほとんどのモニタで使用できます。写真のはDELLの3007(30インチ)です。高さ調節や、モニタの回転も自由にできますので、ポートレート型――つまり縦型のモニタとして使うこともできます。○○画像の鑑賞とかにいかが。

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2007年10月 4日 (木)

幻(?)のPOP

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『天平冥所図会』の増刷に合わせて出版社の方で作ってもらったPOPです。まだ、書店の店頭で見たことはないのですが、暇にあかしてあちこちの書店に足を運んでおります。
鬼才の誉れも高いモリミーこと森見登美彦さんのご推薦のことばがひときわまばゆく輝いております。
屋根に寝ころんでる戸主の姿も、このPOP限定ですね。
この作品では、とにかくイラストの三木謙次さんにお世話になっておりまして、おそらく売れ行きの半分くらいは絵の力ではないかと思っています。

このPOP、見かけた方がいらっしゃったら、一言、どこで見たよとコメントしていただければ、押っ取り刀で駆けつけます。よろしく。

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2007年9月25日 (火)

登場人物紹介(12) 賀茂角足

Tunotari_face

紫微中台の職場における主人公戸主の直属上司。
紫微少忠の戸主が課長さんだとしたら、紫微大忠の角足は部長さんというところ。もっとも本業は数百人を率いる軍隊の長ですから、根っからの軍人です。直情型で他人の気持ちを細やかに思いやったりはできませんが、反面、裏表のない、さっぱりした気象の持ち主で、戸主とはこっちの世界でもあっちの世界でも腐れ縁のようにしょっちゅう出くわしますが、結構気があっているようです。

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登場人物紹介(11) 藤原永手

Nagate_face

藤原北家の次男。
一般に、橘諸兄に奪われた政治的実権を取り戻すべく立ち上がった藤原氏の若きホープが藤原仲麻呂、ということになっているのですが、仲麻呂の目的は己一個の栄達にあったというほうが近く、実の兄豊成を太政官から左遷したり、この永手や百川(この人物はとっても面白い! いずれ「続編」で登場させるつもりです)など、藤原家の内部にも敵をつくってしまいます。その辺も仲麻呂の乱で味方に恵まれなかった理由かと思います。ま、自業自得ですな。

そうそう、永手の話です。この人は相当の野心家と思われますが、仲麻呂政権の間中、牙を隠してひたすら目立たないようにしていたらしく、太政官のそこそこの地位にありながら事件や陰謀にも巻き込まれず、ついに左大臣の地位に登り詰めます。

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登場人物紹介(10) 弓削道鏡

Doukyou_face

道鏡は河内の弓削出身の一介の看病禅師だったのですが、孝謙上皇の「治療」に効があったとかで栄達を重ね、同時に孝謙上皇から寵愛、というか文字通りの恋仲になっていきます。看病禅師が高貴のお方を治癒して出世した例といえば、30年近く前、藤原宮子と玄昉法師の関係を思い起こすところですが、宮子と玄昉が男女の関係にあったという話は伝わっていませんので、それがさらにエスカレートするとこうなる、ということです。

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2007年9月 9日 (日)

登場人物紹介(9) 藤原仲麻呂

Nakamaro_face

紫微中台長官。光明皇后の甥で藤原南家の次男。
藤原不比等が生涯をかけて築いた藤原氏の権勢ですが、「第一話 三笠山」に先立つこと9年前の天然痘の大流行で、藤原四家の当主が相次いで倒れ、政敵橘諸兄の時代を迎えます。
そこで、失地挽回に野望を抱いて登場したのが、藤原氏族の若き俊英、藤原仲麻呂でありました。

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2007年9月 7日 (金)

登場人物紹介(8) 孝謙天皇

Kouken_face

第四十六代天皇。聖武天皇と光明皇太后の一人娘。後に重祚して称徳天皇ともいいます。
女帝とはいえ、「自分は男の天皇には負けぬ、一人前の帝王である」という強烈な自負をもっています。その割にいい男にはメロメロになってしまうという、つまり「ツンデレ・イブ」であります。

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ブログへの一元化完了

どうせ暴風で眠れやしないので、夜中に起き出して、長年の懸案であったブログへの一元化作業をポチポチやっていた。これまでは、申し訳ばかりのホームページと、ブログとの二重構造だったのである。大学での講義資料をホームページ側に置いていたために、そんなことになっていたのだが、今日でめでたく、すべてのコンテンツをブログ側に移し、ホームページにはお亡くなりになってもらった。
明け方までかかって作業は終わり。もちろんドメイン「yamanoguchi.com」はブログ側にリダイレクトした。

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2007年9月 6日 (木)

「週刊現代」リレー読書日記がはじまる

この間、『天平冥所図会』の著者紹介インタビューを「週刊現代」がやってくれた。
そのついでに(といっては失礼だが)、「リレー読書日記」なる書評欄を担当する話がいきなりやってきた。世の中、捨てる神あれば拾う神ありとでもいうのか。
このコーナーは任期一年で、この8月からは

原武史、東川端参丁目、桜庭一樹、山之口洋

の4人で回り持ちだから、ほぼ月1回で12回バトンが回ってくることになる。
ビッグネームの中に混ぜてもらってちょっと緊張。どうやら桜庭さんと二人がフィクション担当なので、時代・歴史小説(面倒なので、これからは「歴史小説」で両方を総称することにした。「現代」の記事中でも同様)を中心としたあたりをテリトリーだと考えることにした。

もとより歴史小説はよく読むほうだけど、さほど体系的に読み、考えたわけでもないので、リハビリがてら最新の時代小説を25冊ばかり乱読してみた。このジャンルの構造がおおむねわかった。私なりの問題意識は、同誌9月8日号に掲載した

従来からの読者と新しいファンの溝を埋めるガイドを目指し 山之口洋

に書いたので、そちらをお読みください。
これから一年間は、歴史小説漬けの日々が続きそう。

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登場人物紹介(7) 光明皇后

Koumyou_face

聖武天皇のお后様です。後に皇太后となり、夫の没後は娘である孝謙天皇をたすけて国政の一端を取り仕切ります。

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登場人物紹介(6) 聖武天皇

Shoumu_face

第四十五代天皇。後生のわれわれにとっては、「奈良の大仏をつくったヒト」というのが一番ぴったりくる説明でしょう。国の財政を傾け、国民を徴用してまであの巨大な仏像をこしらえたくらいですから、仏教への信心堅固なことは言うまでもありません。その仏教への傾倒は娘の孝謙天皇にも受け継がれていきます。

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