暴走ボーソー大学 文庫化

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8月1日に、徳間文庫から第8作『暴走ボーソー大学』が出た。

僕の小説はいつも、文庫化するにあたって、かなり直すのだけど、この作品もその例に漏れず、数百カ所に及ぶ訂正や推敲が入っている。その分単行本段階での完成度が低いことになるので、これはあんまり自慢にならないけれど、大幅に読みやすくなったのは確かである。

一番おどろいたのは、編集のYさんからのつぎの指摘。
「単行本でお書きになっている○○組という暴力団は、実在します」
そ、それはやばい……あわてて数十カ所もの固有名詞を替えたり伸ばしたりして、なんとかごまかした。

それに、作中の設定である2011年当時と現在とでは、世相もずいぶん変化していることにあらためて気付く。なによりも景気が違う。当時はみながもっていたケータイも、今ではガラケーと呼ばれて過去の遺物となり、一気にスマホ全盛の時代が来た。いっそ年代設定を変えようかとも思ったが、新就職氷河期とかガラケーは、物語全体、特に彼ら学生の生活全般にまでさまざまな影響を与えているので、到底無理だと悟り、そのままにした。

カバーイラストは単行本に続いて、スカイエマさんにご担当いただいた。ほんの1枚の画面に、極楽鳥研究会のメンバー全員が、キャラ設定やエピソードまで盛り込んで表現されていて、以前から気に入っていた絵だったので、陽の目を見たのが、たぶんエマさんと同じくらい喜ばしい。

推薦の辞は単行本の時と同じ、畠中恵さんと森見登美彦さんにいただいた。どうもありがとうございます。

夏休みが中心の話なので、午後の読書にでもいかがでしょうか……なんて。ただし、電車内で読むのはお奨めできません。

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2014年4月 9日 (水)

新年度開始!

今日から大学の新年度がはじまる。 僕は毎年、2つの大学で、のべ500人くらいの学生さんを教えているけれど、今年はどういう学生に出会えるか楽しみである。非常勤ながら教員という職業についていることのオマケ...

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2012年4月11日 (水)

スキャナとバイクと猫

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みなさん、お久しぶりです。
なんと1年以上、ブログを放置してしまった。Twitterにも顔を出さなかった。
その間、何をしていたかと言えば、一家を挙げて、一人息子の中学受験をサポートしていたのである。わが家にとっては2年掛かりの一大プロジェクトであった。
おかげさまで成果が出せ、息子は昨日から目黒にあるなにやら海軍カラーの中高一貫校に通うようになった。今まで家から20メートルしかない小学校への通学だったので、慣れるまでには時間がかかるだろうが、まあがんばれ。
親としては、あと6年は受験のことを考えなくて済むのは、とてもありがたい。

さて、この写真は、最近のわが家の書庫である。タイトルの「スキャナと本とバイク」には何の関係があるのか、と思うだろうが、その3つは「自炊」に関係しているのだ。

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2011年3月 6日 (日)

内田剛さんによる感想

『暴走ボーソー大学』の出版から1ヶ月と少し。読んでくれる人はそこそこ増えたけど、感想を寄せてくれる人はまだまだ少数。 そこで、ごく早い時期に三省堂書店の内田剛さんからお寄せいただいた感想を、ご本人のご...

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2011年3月 4日 (金)

舞台紹介(2) 行行林進のふるさと

作中でお馬鹿学生たちの活動に「大人の常識」を注入する役割の行行林進(おどろばやしすすむ)講師ですが、この変な姓は、船橋市内の地名に由来します。もう八千代市との境界に近い辺り。 なんでこれを「おどろばや...

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2011年3月 2日 (水)

舞台紹介(1) シンジの実家・「西川精肉店」のモデル

主人公・西川慎次の実家のモデルになった、上総牛久町にある○川精肉店です。 バイクでツーリングした折など、僕はしょっちゅうこの店のメンチカツとコロッケのお世話になります。雨上がりのせいか、写真には写って...

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2011年2月28日 (月)

せきれい荘のタマル

 毎年2月ころに、ファンノベ大賞の仲間が集って新年会をやるが、この本はその席で僕の新作と物々交換してゲットしたもの。もちろん直筆サイン本。実はどっちも大学サークルを舞台にした青春物で、表紙絵さえ同じス...

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2011年2月14日 (月)

Twitterはじめました

人もすなるTwitterを我もしてみむとてすなり。 ユーザ名はYoYamanoguchiです。 でも何だか使い方よくわからんのだよな。 しばらくは本でも読んで勉強します。 さしあたりファンノベ賞を中心...

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2011年2月11日 (金)

カバーと帯を紹介!

本番の装丁に使われたイラストは、表紙から背表紙までグルリと回したスカイエマさんの豪華イラストが特徴。 ここに描かれた八人が、学校法人秋元学園房総自由大学の「極楽研究会」のメンバーおよび偽OB、および押...

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2011年2月 9日 (水)

登場人物紹介(8) 行行林(おどろばやし)進

 登場人物紹介もこれで最後。  行行林(おどろばやし)進 通称OK(オジャマ・コーシ)。環境情報学部の所属で、情報科目を担当する非常勤講師。脱サラして小説家になったものの、いまだに専業では食えず、割の...

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登場人物紹介(7) きたねこ

 きたねこ ?学部?回生 通称OB(オジャマ・ボーイ)。キャンパスが愛知にあった十二年前から在学している唯一の生き残りだという噂の万年学生。フィギュアおたくの変態、という以外は謎だらけの存在。本名が不...

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登場人物紹介(6) 会田楠葉

 会田楠葉 通称クモハ。国際観光学部二回生。鉄道に乗ってさえいれば幸せという鉄女。自然と計算ほか理数系に強く、メンバーたちから、「なんでこんな大学に来たの?」「なんで女子鉄道研究会を創らないの?」と不...

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2011年2月 5日 (土)

登場人物紹介(5) 三ツ瀬彰

 三ツ瀬彰 通称彰。国際観光学部三回生。クールなイケメンを生かして夜は木更津のクラブで店長兼トップホストを務める。特技はナンパ。このまま中退してホストとして生きるのも悪くないかな、と最近思っている。極...

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登場人物紹介(4) 兵藤亜里砂

 兵藤亜里砂 通称亜里砂ちゃん。福祉学部一回生。極楽鳥研究部に入会してきた待望の新入生。いつもクラロリ系のドレスで身をかためている美少女だが、それは実は擬態であり、高校時代にひどい心の傷を負って、誰も...

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2011年2月 4日 (金)

登場人物紹介(3) 山鹿タツヲ

 山鹿タツヲ 通称ヤマカシ。福祉学部三回生。月島の高層マンションで生まれたために、「高所平気症」のまま育ってしまった。特技はパルクール。全身バネのような長身を生かしてあちこちの高所によじ登り、家屋に忍...

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登場人物紹介(2) 北野杏子

 北野杏子 通称女社長。国際観光学部四回生。慎次と同年齢ながら、誰もが「さん」づけで呼ぶほどの姐貴オーラを放っている。特技は本質を突くこと。口は悪いが、成績はトップクラスであり、単位を取り終えてほっと...

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登場人物紹介(1) 西川慎次

 西川慎次 通称シンジ。房総自由大学環境情報学部四回生。極楽鳥研究会会長。このままでは単位が足りず、卒業が危ういと感じはじめている。特技などない。後輩の楠葉によれば「先輩は統計的に見てもっとも平凡な一...

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もう一枚の、幻の表紙

表紙レイアウトの関係で使えなかったイラストです。これが見られるのは『山之口.com』だけ! なんて……。 イラストレーターのスカイエマさんのご厚意で掲載しています。 このイラスト、各登場人物の性格が見...

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2011年1月31日 (月)

新刊:暴走ボーソー大学

(AMAZONで詳細を見る) 今日付けで新刊が徳間書店から出ます。「何このタイトル!」と言うなかれ。編集のYさんと二人であれやこれやと検討を重ねた結果、こうなったのです。と言うかYさんに押し切られた感...

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2010年12月20日 (月)

中央大学法学部にゲスト出演

今日は、高校の友人が「文学」を教えている授業に乱入します。 お題は「境界領域へのお誘い」 中央大学法学部という、支配的(ドミナント)な領域を目指す学生さんたちを誘っても無理か、 とも思うけれど、「文学...

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